賃貸物件のガスを変更することによる空室対策について解説！
賃貸物件の空室対策をおこなう際には、入居者がどのような物件に魅力を感じるか想像することが大切です。
そのためには設備やライフラインの状況を把握し、改善策を考えなくてはいけません。
今回は賃貸物件のガスに焦点を当て、ガスの種類変更による空室対策を解説します。
ガスの種類がそのままでも可能な空室対策についても触れるので、空室対策で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
賃貸物件にプロパンガスが多い理由
家庭用のガスはプロパンガスと都市ガスの2種類が存在し、賃貸物件においてはプロパンガスの利用者が都市ガスを上回っています。
その理由のひとつは、都市ガスの利用可能な地域が限定されていることです。
都市ガスはその名称どおり、人口が多い都市部などでのみ供給されています。
そのため地方に行くほどプロパンガスを利用する世帯が多くなるのです。
また、プロパンガスが大家にとってメリットが多い点も重要なポイントでしょう。
賃貸物件にガスを供給する場合、配管工事や各種器具の準備で多額の費用が発生します。
しかしプロパンガスは、長期間のガス供給を条件に給湯器などの設備を無償貸与するサービスをおこなっているので、初期費用が抑えられるのです。
空室対策としてプロパンガスを都市ガスに変更する方法
賃貸物件のプロパンガスを都市ガスに変更する場合、まずは道路から物件にガスを引き込まなくてはいけません。
前面道路にガス導管が通っている場合の工事費用は15万円前後ですが、ガス導管が物件から遠い場合の費用はさらに高額になります。
配管やガスメーターもすべて交換になるため、各戸10万円程度の費用がかかります。
また給湯器などのガス器具も交換しなくてはいけません。
ガスを交換する際は、まず都市ガスの会社を選択して見積もりを依頼し、都市ガスの契約とプロパンガスの解約をおこないます。
その後、日程を調整して工事がおこなわれ、ガス変更手続きは終了です。
ガスの種類を変更する際の注意点としては、工事が始まると一時的にガスが使用できなくなる、プロパンガスの解約時には買取費用などが発生するといったものが挙げられます。
プロパンガスのままでも可能な空室対策
プロパンガスの事業者は国内に約2万社が存在し、それぞれ価格やサービス内容が異なっています。
そのため、プロパンガスのままでもより安い事業者に変更すれば、入居者の負担が減り有効な空室対策となるでしょう。
設備の費用は新たに契約する事業者が負担するので、大家さんは大きな出費をすることなく最新の設備が導入できます。
ただし、現在の料金だけを見て事業者を選ぶのは要注意です。
プロパンガスは初期費用を無料にする代わりに10年から15年の長期契約を条件としている場合が多く、その期間内に値上げをおこなう事業者も存在します。
契約内容や実績などから総合的に判断して、事業者を選びましょう。
まとめ
ガスは入居者の生活を左右するライフラインのひとつであり、その料金は家計にも大きな影響を与えます。
空室対策を考える際はプロパンガスから都市ガスへの変更、より安価な事業者への変更などを検討してみると良いでしょう。
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