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不動産売却における根抵当権が付いた物件の特徴と注意点

不動産売却における根抵当権が付いた物件の特徴と注意点

不動産売却する物件には抵当権が付いている他に、根抵当権というものが付いている場合もあります。
今回は根抵当権という融資の特徴と、根抵当権の設定された不動産を売却する際の流れや注意点を解説します。
ぜひ、根抵当権の付いた不動産を売却したい方は参考にしてみてください。

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根抵当権の特徴!不動産売却前に把握しよう。

根抵当権の特徴は2つあります。
1つ目は、極度額の範囲内で何度でも借り入れができることです。
不動産購入時に住宅ローンを利用する際は、完済するまで抵当権が設定されますが、根抵当権は付きません。
抵当権はそのローンを完済すれば消滅しますが、根抵当権は完済後も消滅せず、再度お金を借りたいときにそのまま利用できる点が異なります。
2つ目は、登記の手間と費用が省けることです。
通常、抵当権を設定する際には設定登記をおこない、登録税が借入額に0.4%または0.1%を乗じた費用が発生します。
一方、根抵当権は最初に借り入れをおこなう際にのみ登記が必要で、その後何度お金の借り入れと返済を繰り返しても登記は不要なので、費用がかかりません。

根抵当権の付いた物件を不動産売却する流れ

不動産売却までの流れは3ステップあります。
1:残債務と査定価格を確認する。
通常、抵当権はローン完済と同時に抹消されますが、根抵当権は双方の了承がなければ抹消できません。
不動産売却には抹消することが必要なため、債務の返済と根抵当権の抹消について話し合いましょう。
2:元本を確定する。
元本確定とは、極度額の範囲内で借り入れと返済を繰り返している状態を止め、その時点でどれくらい借り入れがあるのかを明確にすることです。
元本を確定すると返済が必要な金額がわかるため、返済して根抵当権を抹消することが可能になります。
3:通常の不動産売却をおこなう。
仲介会社を探し、売却活動をおこない買主を探します。
買主が見つかった時点で売買契約書を交わし、引き渡し、決済の流れになります。

根抵当権の付いた物件を不動産売却する注意点

注意点は2つあります。
1つ目は、根抵当権は建物の所有者と借り入れをおこなった方が相違する場合はトラブルに発展するケースがあることです。
借入額が知らぬあいだに増えており、不動産売却をおこなっても返済できない可能性が考えられます。
2つ目は、一度元本確定をすると元に戻せないことです。
元本確定すると抵当権と同じ扱いとなり、それ以上の借り入れはできなくなるため注意しましょう。

まとめ

根抵当権は、事業をされている方が利用することが多い融資方法のひとつであり、一度の審査および登記設定により極度額の範囲内で借り入れを何度でも繰り返しできます。
不動産売却時には、それ以上の融資は受けられなくなり、融資を受けた残額を返済する必要があります。
計画的に売却しなければ、一時的に現金が足りなくなり事業に支障をきたす可能性もあるので、注意しなければなりません。
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