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4月の賃貸物件探しは不利?繁忙期後の特徴・狙い目物件・注意点を解説

賃貸の部屋探し

谷口 正史

筆者 谷口 正史

不動産キャリア19年

株式会社エクストホーム代表取締役として、長岡京市・向日市を中心に地域密着で不動産業に携わっています。賃貸・売買・賃貸管理まで、分かりやすく丁寧なご提案を大切にしています。

「4月から部屋探しを始めるのは遅いのでは?」と不安に感じる方は多いです。1〜3月の繁忙期が終わったあとだけに、「もう良い物件は残っていないのでは」と思ってしまう方もいらっしゃいます。
ただ、実際の賃貸市場はそこまで単純ではありません。4月は繁忙期ほどのスピード感は落ち着く一方で、退去が増える時期でもあるため、内見できる物件が増えたり、条件が見直されたりと、この時期ならではの狙い目もあります。
この記事では、繁忙期後の4月に部屋探しをするメリット・デメリット、狙い目物件、注意点を、不動産会社の現場目線で分かりやすく解説します。これから住み替えを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

項目 4月の傾向 ポイント
物件の動き 繁忙期より緩やかになるが、人気物件は動く 油断は禁物だが、比較検討はしやすい
内見 退去済みの物件が増えて、内見できる物件が増える 繁忙期より判断しやすい
条件交渉 募集条件の見直しが入ることがある フリーレントや初期費用相談がしやすい場合もある
引っ越し費用 繁忙期より落ち着きやすい 見積りの比較もしやすくなる
注意点 新築や超人気物件は少なくなりやすい 条件次第では早めの判断が必要

1.4月の部屋探しは本当に不利なのか

1〜3月は、新入生、新社会人、転勤の方などが一気に動くため、賃貸業界では1年の中でもっとも忙しい時期です。そのため、4月になると「良い物件は全部なくなっているのでは」と思われがちです。

たしかに、繁忙期と比べると全体の募集数は少し落ち着きます。特に新築や、駅近・築浅・家賃も相場より安めといった人気条件が重なる物件は、3月までに決まっていることも多いです。ただ、だからといって4月に残っているのが人気のない物件ばかり、というわけではありません。

理由は、部屋を探す人が多い時期は、同時に退去も多いからです。たとえば、東京から京都への転勤があれば、京都から別の地域へ転勤する方もいます。大学の新入生が部屋を探す一方で、卒業生は退去していきます。つまり、入居希望者が増える時期は、空室予備軍も増える時期でもあります。

【プロのアドバイス】

3月末や4月末退去予定の物件は、新生活のピークには間に合わないため、繁忙期中は申込みが入りにくいことがあります。そのぶん、4月に入ってから改めて有力候補になる物件もあります。

2.繁忙期後4月の部屋探しの特徴

物件の動きがやや緩やかになる

4月は、繁忙期のように「公開されたその日に申込みが集中する」という場面が少し減ってきます。もちろん、条件の良い物件は今でも早く決まりますが、全体としては比較検討する余地が出やすくなります。繁忙期のスピード感についていけなかった方にとっては、落ち着いて探しやすい時期といえます。

内見できる物件が増えてくる

3月までは「退去前のため室内が見られない」物件も多く、写真や間取りだけで判断せざるを得ないことが珍しくありませんでした。4月になると、3月末退去の物件が実際に空いてきて、内見できるケースが増えます。日当たり、音、周辺環境、設備の使い勝手などを自分の目で確認しやすくなるのは、大きなメリットです。

募集条件が見直されることがある

繁忙期中は、貸主側も強気の条件で募集しやすいです。しかし、空室のまま4月に入ると、家賃そのものは下げなくても、フリーレントや初期費用のなど条件を見直すケースがあります。特に、一定期間空室だった物件は、条件改定や交渉余地が出てくる可能性が上がります。

引っ越し業者の料金が落ち着きやすい

3月は引っ越し需要が集中するため、見積り自体が高くなりやすく、希望日に予約が取れないこともあります。4月に入るとその混雑が少し落ち着くため、日程の選択肢が広がり、見積り比較もしやすくなります。住み替え全体の負担を抑えやすい点も、4月の隠れた利点です。

不動産会社側も落ち着いて対応しやすい

繁忙期は、不動産会社も多数のお客様対応で忙しくなります。4月はその忙しさが少し和らぐため、1人のお客様にかけられる時間が増えやすいです。条件整理、候補比較、気になる点の確認などを丁寧に進めやすくなるので、「急かされる感じが苦手」という方には向いています。

比較項目 繁忙期(1〜3月) 4月
申込みのスピード かなり早い やや落ち着く
内見のしやすさ 退去前物件が多く内見出来ないケースが多い 3末退去などが内見できる
条件交渉 通りにくい傾向 見直し余地が出ることがある
引っ越し費用 高騰しやすい 比較的落ち着きやすい
物件数 全体的に多い やや減るが狙い目もある

3.4月だからこそ狙い目になりやすい物件

1.3月末・4月末空き予定の物件

繁忙期中は、新生活の開始に間に合う物件へ人気が集まりやすいです。そのため、3月末や4月末に退去する予定の物件は、タイミングの問題で優先順位が下がることがあります。しかし、立地や設備、家賃バランスが良い物件も含まれていることがあり、4月に入ると一気に有力候補になるケースがあります。

特に3月末空き予定の物件は、4月になると実際に内見できることが多く、写真だけでは分からなかった魅力を確認しやすくなります。繁忙期には埋もれていた人気物件が、この時期に再評価されることもあります。

2.急なキャンセルで再募集になった物件

賃貸では、申込みが入ったからといって必ずそのまま成約になるとは限りません。急な転勤、転勤の取り消し、進学・就職先の変更などで、直前にキャンセルが出ることがあります。こうした再募集物件は、もともと人気があった物件である可能性が高く、出てきたタイミングで見つけられるとチャンスです。

ただし、このタイプは出た瞬間に再び動きやすいため、情報をこまめに追うことが重要です。不動産会社に条件を伝えておき、該当物件が出たら早めに連絡をもらえるようにしておくと動きやすくなります。

3.繁忙期に決まらなかった空室物件

もともと空室だったのに繁忙期中に決まらなかった物件は、4月に入ると募集条件が見直されることがあります。家賃を下げるかどうかは貸主の考え方にもよりますが、貸主としては毎月の空室損失が出るため、別の条件で調整に応じることがあります。

  • フリーレントの相談
  • 礼金や初期費用の見直し
  • 入居日の柔軟な調整

大家さんが一番下げたくないのは家賃そのもの、というケースも多いので、交渉するなら家賃だけに絞らず、総額で考えるのがおすすめです。初期費用が下がるだけでも、住み替えの負担はかなり変わります。

【プロのアドバイス】4月の交渉は「家賃」より「総負担」で考える

家賃交渉が難しくても、礼金、フリーレント、契約開始日の調整などで実質負担を下げられることがあります。支払総額で比較すると、見え方が変わることも多いです。

4.4月の部屋探しで注意したいポイント

人気物件は4月でも早く決まる

4月は繁忙期より落ち着くとはいえ、条件の良い物件はやはり早く決まります。駅近、築浅、家賃相場より安め、設備が充実しているなど、人気条件がそろった物件は、繁忙期後でもすぐ申込みが入ることがあります。

「4月だからゆっくり考えても大丈夫」と思い込みすぎると、良い物件を逃してしまうことがあります。じっくり検討しやすい時期ではありますが、候補が絞れたら動くスピードは必要です。

ゴールデンウィーク前後は日程確認が大切

4月後半から5月にかけて引っ越しを予定する場合は、管理会社や貸主、不動産会社の営業日を確認しておくことが大切です。鍵渡し、契約開始、ガス開栓、入居日調整などは、関係先の営業日に左右されるため、連休中は段取りが組みにくくなることがあります。

特に、ギリギリで日程を決めると「引っ越し業者は押さえたのに鍵が受け取れない」「ライフラインの立会い予約が希望日に取れない」といったズレが起きることがあります。4月後半に動く場合は、物件選びとあわせてスケジュール面も見ておくと安心です。

5.4月の部屋探しが向いている人

4月の部屋探しは、次のような方に向いています。

  • 繁忙期のスピード感についていけなかった方
  • 内見なしで決めることに不安があった方
  • 複数物件を比較して納得して選びたい方
  • 初期費用や条件交渉の余地も見ながら探したい方
  • 引っ越し費用を少しでも抑えたい方

逆に、「絶対に新築」「超人気エリア限定」「条件は一切広げたくない」という場合は、繁忙期の方が選択肢は多いことがあります。4月は、物件数だけを見るとピーク時より減るものの、見て判断しやすい物件や、条件調整しやすい物件に出会える可能性がある時期です。

つまり、4月の部屋探しは不利というより、「探し方のコツが少し変わる時期」と考えるのが近いです。新着だけを見るのではなく、退去予定、再募集、条件見直し物件まで視野を広げると、思わぬ掘り出し物が見つかることもあります。

6.まとめ|4月は「遅い」ではなく「探し方が変わる」時期

繁忙期明けの4月は、1〜3月に比べると物件の動きが少し落ち着き、内見できる物件が増えたり、募集条件の見直しが入りやすくなったりと、部屋探しがしやすくなる面があります。引っ越し業者の混雑もやわらぎ、不動産会社とも相談しながら進めやすい時期です。

一方で、人気物件は4月でも早く決まりますし、新築や条件の強い人気物件は少なくなる傾向があります。そのため、「4月だから何でもゆっくりで大丈夫」と考えるのではなく、落ち着いて比較しつつ、良い候補が見つかったら早めに判断することが大切です。

4月の部屋探しで特に注目したいのは、3月末・4月末空き予定の物件、急なキャンセルで再募集になった物件、繁忙期に決まらず条件が見直された物件です。この時期ならではの動きを知っておくと、繁忙期とは違う形で良い出会いにつながる可能性があります。

「繁忙期に間に合わなかった」と焦る必要はありません。今の時期の市場の特徴を踏まえて動けば、4月でも納得できる部屋探しは十分可能です。自分に合ったペースで、でも良い物件にはしっかり反応できるよう準備して進めていきましょう。

お客様一人ひとりの「納得」と「満足」を本気で大切にする、地域密着の不動産会社です。

※Googleマップで★4.9/361件(2025年12月時点)の口コミ評価をいただいています。

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