
【不動産屋が解説】入居前にやるべきこと全15ステップ!失敗しない引越し手順
良いお部屋が見つかったあと、「引っ越しまでに何をどの順番でしないといけないのか分からない」という方は多いです。引越業者の手配、新居の契約手続き、電気ガス水道などのライフライン、今の部屋の退去手続きなど、やることは山ほどあります。
住み替えで言うと「良いお部屋が見つかった」は、登山でいう五合目に着いたくらいです。ここから準備を間違えると、楽しいはずの引っ越し当日が最悪の1日になってしまうこともあります。
この記事では、余裕をもってスムーズに引っ越しできるように、入居前にやるべきこと15ステップを不動産屋目線でまとめます。ブックマークして、チェックリストとして使ってください。
| 時期 | やること(ざっくり) | 失敗しやすい点 |
|---|---|---|
| 部屋探し前 | 解約予告の確認(今の部屋のルール確認) | 期限を知らずに家賃が余分に発生 |
| 1〜2か月前 | 申込と入居希望日の調整/採寸/解約通知は審査後に判断/引越見積り/契約準備 | 家賃が二重になる、採寸不足、解約を早く出して調整しづらい |
| 2週間前〜 | 役所/ライフライン/保険返戻金/転送/粗大ごみ/掃除 | ガス立会い予約が取れない、手続き漏れ |
| 当日〜直前 | 鍵受取/退去立会い/入居前チェック/搬入 | 鍵が間に合わず搬入停止、傷の見落とし |
部屋探しを始める前にやること(ステップ1)
1. 解約予告期間の確認
目安部屋探しを始める前(最初に確認)
解約予告期間とは、今住んでいる物件を退去したいとき、どのくらい前までに大家さんや管理会社へ「解約の意思」を伝えなければならないかという期限のことです。
居住用賃貸では、解約の1か月〜2か月前が一般的ですが、物件によって違います。
契約書に書いてあるので、部屋探しを始める前に必ず確認しておきましょう。
- 賃貸借契約書の「解約予告」「退去連絡」の欄を確認
- 解約連絡の宛先(管理会社か大家か)と方法も確認
- 契約書が見当たらない場合は管理会社や大家に確認
【プロのアドバイス】ここを知らないと家賃が余分に出やすい
引っ越しは「新居が決まってから慌てる」と、今の部屋の解約期限に間に合わず、家賃が余分に発生しやすいです。解約予告を先に確認しておくだけで、段取りが一気に組みやすくなります。
引っ越し1〜2か月前目安(ステップ2〜5)
2. 新居の入居申込、物件の寸法確認
目安気に入った物件が見つかったらすぐ(多くは1〜2か月前)
気に入った物件が見つかったら、まずは入居の申込をします。申込書には「入居希望日」という欄があり、ここが引っ越し全体の段取りを左右します。
今住んでいる物件の解約予告期間と引越作業の期間を考慮しながら、新居との家賃が二重になる期間をできるだけ少なくなるよう調整していきましょう。
- 入居希望日は、解約予告と引越準備期間を踏まえて設定
- 即入居物件は、申込から家賃発生まで1か月先くらいまでが交渉の目安になりやすい
- 解約予告が2か月以上の場合は家賃が二重になる期間が出やすい
また、新居に搬入する家具等のレイアウトを考えておくために、寸法確認もしておきましょう。内見時に申込の意思決定ができそうなら、内見と併せて測っておくと効率的です。
【プロのアドバイス】採寸の盲点は「置く場所」より「運ぶ経路」
冷蔵庫・洗濯機・ベッドはもちろんですが、玄関ドアの有効幅、廊下の曲がり角、階段・エレベーターの幅で調整が必要になることがあります。置けるのに入らない、を防ぐために経路も確認しておくと安心です。
3. 現在住んでいる物件の解約手続き
目安早くても審査通過後、できれば契約完了後に
賃貸物件の解約手続きは、電話だけで完結するケースは少なく、解約通知書などの書面提出、または専用フォームによるオンライン申請が一般的です。解約の連絡を「誰に」「いつまでに」「どのように」する必要があるかを明確にしておくことが重要です。
注意点として、解約を通知すると解約日を延ばしたり撤回することが難しくなる場合があります。大家さんは解約が出たタイミングで次の募集を始め、あなたが退去する前に次の入居者が決まることもあります。
【プロのアドバイス】解約通知は早く出しすぎると調整しづらくなる
解約通知を早く出しすぎると、入居日や工事日程が前後したときに退去日の変更がしづらくなることがあります。目安は審査が通ったあと、できれば契約手続きが完了した後に提出するのが安全です。
4. 引越業者の手配
目安引っ越し先が決まったらすぐ(後回しはデメリットが大きい)
引っ越しの見積りは、引っ越し先が決まったらすぐ取るのがおすすめです。見積りを後回しにするとデメリットが増えます。
- 後回しのデメリット1:予約が埋まるほど値引き交渉が難しくなり、料金が上がりやすい
- 後回しのデメリット2:そもそも予約がいっぱいで断られる可能性がある(引っ越し難民)
- 繁忙期(3〜4月)は特に起きやすいので要注意
【プロのアドバイス】見積りは「候補日3つ」と「時間指定なし」も検討
候補日を複数出すと、空き枠の提案が受けやすくなります。時間指定は高くなりやすいので、可能なら時間幅を持たせると費用が下がることがあります。
5. 新居の契約手続き
目安審査通過後〜入居直前まで(直前になることもある)
賃貸契約は、入居申込→入居審査→契約手続きという流れで進みます。契約手続きでは、重要事項説明書と契約書という少なくとも2つの重要な書類に記名押印する必要があります。
契約のタイミングは様々で、管理会社やオーナーの都合、申込のタイミング、繁忙期の混み具合などで前後し、2週間前やもっと直前になることもあります。
| 書類 | 目的 | ここを確認 |
|---|---|---|
| 重要事項説明書 | 借主が誤った判断で契約しないための、契約前の判断資料 | 契約条件の前提、特約、解約条件、費用の扱い |
| 契約書 | 貸主と借主の取り決めを書面化し、契約後のトラブルを防ぐ | 金額、期限、違約金、更新条件、禁止事項 |
【プロのアドバイス】説明は細かいので「聞き流さないポイント」を決める
重要事項説明は宅建士が説明しますが、情報量が多いので聞き流しがちです。賃借条件(月々の支払等)、家賃発生日、解約条件、短期解約違約金、退去時負担、特約の条件は、特に確認しておくと安心です。
引っ越し2週間前〜1週間前まで(ステップ6〜11)
6. 役所の手続き
目安2週間前〜(世帯状況によって必要なものだけ)
引越しに伴う役所の手続きは、状況によって必要なものが変わります。代表的には次のようなものがありますが、すべてが必須というわけではありません。分からない場合は管轄の役所に確認しましょう。
- 住民票の変更
- マイナンバーカードの住所変更
- 印鑑登録の変更手続き
- 国民年金・国民健康保険の手続き
- 児童手当の手続き
- 介護保険の手続き
- 保育園、幼稚園の転園手続き
- 公立の学校の転校手続き
7. ライフラインの手続き
目安2週間前、遅くても1週間前までに
住み替えの場合、電気・ガス・水道などの閉栓手続きと、住替え先での開栓手続きを行います。後回しにすると、引越し当日に電気やガスが使えない事態にもなりかねません。
手続きは電話やインターネットでできますが、賃貸物件によっては、水道が「建物全体での一括契約」になっているケースもあります。その場合、水道のみ個別手続きが不要(分譲賃貸など一部例外あり)となるため、事前に手続き方法を確認しておくとスムーズです。
- ガスの開栓は立会いが必要(ガス漏れ検査・点火確認)
- 予約が取れないと引越当日にガスが使えないことがある
- オートロック物件は電気や水道も立会いが必要な場合がある
8. 火災保険の解約手続き
目安新しい保険に入り直す前に確認
火災保険は1年や2年の一括払いが多く、住み替えで入り直す方も多いです。ここで見落とされがちなのが、中途解約でお金が戻る可能性があることです(解約返戻金)。知らないまま放置すると、満了して戻らなくなることがあります。
【プロのアドバイス】解約返戻金は数万円戻ることもある
返戻金は満了までの期間が長いほど多くなりやすい仕組みです。新しい火災保険を契約する前に、今の保険会社へ連絡して確認しておくと安心です。
9. 郵便物の転送手続き
目安2週間前〜(早めに)
郵便物の転送届は忘れがちな手続きです。前住人が転送届を忘れていて郵便物が入っていた、という経験がある方も多いと思います。前の住人の郵便物を勝手に開けたり捨てたりすると、犯罪に問われる可能性があるので注意してください。
- 誤配達が来たら「転居済み」と書いてポストに投函、または郵便局に連絡
- メール便など運送会社の配達は、郵便局の転送では対応できない場合がある
- 住所変更が必要な配達元(通販・サブスク等)は別途更新
10. 不用品、粗大ごみの処分
目安2週間前〜(早いほどラク)
引越し準備で不用品が大量に出ます。粗大ごみを小分けにして大量のごみ袋として捨てるなどの行為は、不法投棄に該当する恐れがあるので絶対にやめましょう。敷地内や自治体のゴミ置場は家庭ゴミの場所で、引越しに伴う粗大ごみは原則回収されません。
回収されないと、民間業者に依頼することになり、自治体の粗大ごみより高い請求をされてしまう可能性があります。自治体の粗大ごみサービスを利用して計画的に処分しましょう。
11. 退去前の掃除
目安退去立会いの前までに
退去時の清算では、過失等があれば費用を請求されることがあります。退去費用をできるだけ抑えたい方におすすめなのが、退去前の清掃です。きれいにしておくと印象が良くなりやすく、立会いの確認も円滑に進みやすくなります。できるだけ綺麗な状態で引き渡しましょう。
引っ越し当日〜入居直前(ステップ12〜15)
12. 鍵の受け取り
目安引越日より前日までに受け取れるか要確認
鍵の引渡しは、仲介を依頼した不動産会社で行われるのが一般的です。所要時間は10〜15分程度が目安です。原則契約者本人が受け取るケースが多いですが、難しい場合は代理人受取が可能か事前に確認しておきましょう。
注意したいのが、引越業者は朝8時頃から稼働する一方で、鍵の受け取りは不動産会社の営業時間内という点です。同日だと時間が合わないことがあるため、前日受取など段取りを確認しておくと安心です。
13. 退去立会い
目安退去当日(立会い日時は早めに確定)
退去立会いは、貸主・借主双方で部屋のキズや汚れの有無を確認します。入居中につけたキズ等は原則負担が必要ですが、元々あったキズは負担不要です。もし元からの箇所を指摘された場合は、きちんと主張しましょう。
主張するには入居時の記録が大切なので、次の「入居前チェック」とセットで考えるのがおすすめです。
14. 新居の入居前部屋チェック
目安荷物を入れる前(最重要)
新居に荷物を搬入する前に、部屋のキズや汚れなど状態をチェックすることをおすすめします。入居時の状況が明確でないと、退去時に主張しにくくなるためです。
キズや汚れがあれば、スマホ等で写真に残し、貸主側(管理会社等)に共有しておくと安心です。
15. 荷物の搬入
目安当日(最後まで油断しない)
いよいよ最後の大仕事が荷物の搬入です。ここまで来ると油断しがちですが、搬入時に壁に穴をあけたり、キズを付けてしまう大惨事がたまに起きます。特に自力で搬出・搬入する方は注意してください。
もし万が一、キズや破損が起きた場合は、火災保険で対応できる可能性もあるので、保険会社に確認してみてください。
【プロのアドバイス】搬入前に「養生」で事故が減る
廊下や角、玄関まわりを段ボールや毛布で軽く保護しておくと、壁や床のキズを減らしやすいです。特に大きい家具家電がある日は、最初に通路を作ってから動くと安全です。
まとめ|失敗しないコツは「期限の早い順」に片付けること
入居前にやることは多いですが、計画と準備ができていればスムーズに進みます。今回の15ステップは、実際のお客様の失敗事例を元に厳選したものです。
特に、解約予告の確認、入居希望日の調整、引越業者の手配、ガス開栓の立会い予約は、遅れるほど調整しづらくなることがあるので早めに動くのがおすすめです。
この記事が、あなたのスムーズな引っ越しに少しでも役立てば幸いです。
お客様一人ひとりの「納得」と「満足」を本気で大切にする、地域密着の不動産会社です。
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