不動産オーナーが知っておきたい融資の流れと条件を解説
不動産投資は大きな資金が必要となるため、ローンを利用するのが一般的です。
しかし、はじめて利用する方のなかには、融資を受けることに不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。
そんな方に向けて、今回は融資の流れから条件までをご紹介します。
不動産オーナーが融資を受けるまでの流れ
融資を受けるまでには多数の工程があるため、流れを理解しておきましょう。
まず、融資をしてくれる金融機関を見つける必要があります。
そのために、不動産を販売する不動産会社と提携している金融機関を紹介してもらうと良いでしょう。
もしくは、不動産オーナー自身で直接金融機関をあたり、ローンを探すという方法もあります。
不動産オーナー自身が金融機関と話を進める場合は、すべて不動産オーナーが対応することになるので、時間に余裕をもっておくことが大切です。
次に、ローンを利用したい金融機関の候補をいくつか絞り込みましょう。
事前相談を利用することで、融資条件に合うのか把握することができます。
利用するローンが決まったら、物件に関する資料や本人確認のための書類を用意してください。
物件に関する資料は不動産会社が用意します。
書類が揃ったら金融機関へ審査の申し込みをしましょう。
審査申し込みから開始まで1か月くらいかかることがあるため、余裕をもって作業してください。
不動産オーナーが融資を受けるための条件
融資を受けるための条件は、物件と不動産オーナー、それぞれに求められる要素があります。
物件に求められる条件は、「投資先として収益性が高いか」がまず挙げられます。
物件の審査は、表面利回りではなく実質利回りでチェックされています。
金融機関にとって物件は担保でもあるため、収益性の高い物件を選ぶと良いでしょう。
不動産オーナーに求められる条件としては、頭金はどのくらいあるのか、不動産オーナーの職業や年収はどのくらいなのかが、審査するうえでの条件となっているようです。
オーナーの年収は500万円以上が目安で、年収が高いほど審査に通りやすくなる傾向があります。
勤続年数が長く、社会的に信用のある職業であるかも評価ポイントでしょう。
不動産オーナーが融資を受ける際の金利
ローンは、固定金利と変動金利の2種類があります。
固定金利は長期的に支払額が変わらず安定していますが、変動金利と比べると金利が高くなる傾向にあります。
一方で、変動金利は金利が比較的低く返済額を安くできますが、返済の途中で金利が上がる可能性があります。
どちらが有利かは、今後の金融政策や景気に左右されるため、どちらが良いとは言い切れません。
一般的に、不動産投資ローンの返済期間は20年以上になります。
短期間で売却を視野に入れているなら変動金利型、長期で運用するなら固定金利がいいかもしれません。
ただし、金融緩和が長期的になるという見方をするなら、長期運用でも変動金利がお得という考え方もあります。